
朝の散歩中、ふと田んぼが目に入った。
あ、田植えの季節か〜と立ち止まる。
田んぼを見ると、なんかこう、しみじみするよね。自然とノスタルジックボタン押される感じ。
で、思い出したんです。
小学校1年か2年のころ、授業で田植えをしたなって。
みんなで長靴…じゃなくて、なぜか素足で田んぼに入るスタイル。
足元はヌルッ、顔はニヤッ。そんな状態で、あの頃はテンション爆上がり。
でも、田植えよりも興味があったのは、断然おたまじゃくしとアメンボ。
田んぼというより、「ぬかるみ付きミニ動物園」だと思ってた。先生ごめん。
ほんとは「お米がどんなふうにできるのか」「食べ物って時間をかけて育てられてるんだな」ってことを学ばせるための貴重な授業だったんだろうけど、私たちの記憶には「未知の生物と格闘した日」として深く刻まれている。
でもね、今思えば、あれってすごく戦略的だなと。
7〜8歳って、好奇心のバケモノじゃないですか。怖さよりも好奇心が勝る年齢っていうのか。なんでも楽しめるし、「キモい」とか「やりたくない」よりも、まずやってみたい!が先に来る。
泥?むしろウェルカム。虫?テンション上がるやつ。
「キャーキャー」は恐怖じゃなくて、楽しすぎて沸いてる音。
これがもし高校3年生だったらどうなるか。
泥にはまった瞬間に「え、最悪」「服汚れたし」とか言って即テンション急降下。
おたまじゃくしなんて「無理!」で終わってしまう扱い。
きっとキャーキャーの質が変わるんですよ。
「きゃー♡」じゃなくて
「きゃあああ無理!!!」っていう悲鳴系。
つまりね、体験させるタイミングって超大事。
あの年齢だからこそ成立してたんだなって思うと、子ども時代に行事として田植えをぶち込んでくる大人たち、めちゃくちゃ戦略家じゃん…ってなる。
当時は「よくわかんないけど楽しい!」って全力で遊んでただけだったけど、今思うと、あれは立派な“教育”。
こども騙しじゃない、“こどもにしか通用しない奇跡の教育タイミング”だったのかも。
なんてことを、今朝の田んぼを見ながらひとりで思ってました。
朝から感傷とツッコミが入り混じる、そんな一日。