雑記

【うんこ漏れそうなとき、歩く?走る?】AIの答えに救われた話

朝の散歩での出来事だった。

折り返し地点まで歩いたあたりで、お腹に違和感。
「そういえば今日はトイレ行かずに出てきちゃったな…」と、軽く後悔しつつも、アパートまではざっと30分。
耐えられるか…?

10分後。
まだイケる手応えはある。が、脇から変な汗が出てくる。
いや、これはお腹とは関係ない。ただの代謝だ!
今朝飲んだコーヒーとカルニチンのサプリのおかげだ!と、自分に言い聞かせる。

さらに10分後。
痛みの波が短くなってきた。これはやばいやつだ。「これ…もしかして…漏れるかも?」
言うまでもなく、それは”うんち”である。

人生で何度か、やむを得ず神に謝りながら立ちションをしたことはある。
でも、草むらで座りの方は一度もない。37年生きてきてゼロ。いや、当たり前か。

ただこのときばかりは、一瞬よぎった。
「早朝だし、川沿いで人もいないし、草むらに…」
しかし今日に限って 白Tシャツ。目立つな…と、脳内でシュミレーション。

残り10分。まだギリ耐えられる。自分を励ましながら歩く。

さらに5分後。
人は追い詰められると、思考がバグる。

「歩くのと走るの、どっちが漏れにくいんだ?」
もう哲学である。


右ポケットからスマホを取り出し、Google検索に打ち込んだワードは
「うんこ漏れそう 歩く 走る どっち」

今こそAIの出番だ。頼んだぞ、Google先生。

検索結果にはAIの概要としてこう書かれていた。

「便が漏れそうな場合、歩く方が良いでしょう。
走ると肛門への圧が高まり、漏れやすくなる可能性があります。
歩きは腸を刺激しますが、衝撃は小さく、比較的安全です。」

理解に時間を要しつつも、要点をまとめるとこう:

走る=便の加速装置
歩く=まだワンチャンあるモード

— ありがとう、Google先生。
あやうく人生終わるとこだった。

というわけで、走りたい気持ちをグッとこらえ、ぼくが選んだのは「誰よりも速いの早歩き。歩くより速く、走るより衝撃が少ない。ギリギリを攻める、究極のバランス技だ。

たぶんこのとき、僕は競歩の日本代表レベルだった。
1キロを全力で“歩き切る”。

アパートが視界に入った瞬間、左ポケットに手が伸びる。鍵を取り出す。
まだ500mあるのに。いや、もはやこの動きは勝利のための準備動作。無意識にもう、動線を考えていた。

「鍵 → 靴を脱ぐ → ドア開けたら → トイレIN→着地成功」

結果、記憶が飛ぶレベルの集中力でミッション完了。
拳を握っていた。それは便意に買ったものだけが握ることを許される、勝利の拳だった。