夏休み帳

「時給165円のアルバイトで学んだこと」

【記録】2025年6月4日:三井住友FG +1,841円

→今週末に両親に寿司をご馳走する予定。明日、明後日であと5,000円稼げるといいな♪

昨日母からLINEが来た。

「梨の袋掛け、1番掛け終わったよ!」

母の兄弟が梨農家で、毎年GWくらいから梨の袋掛けがはじまる。
僕も中学生のころ、GWあたりになると毎年のようにお手伝いに行っていた。
少しでもお小遣いを増やしたくて、休みの日だけバイト感覚で参加していたのだ。

朝8時すぎから夕方5時くらいまで、ひたすら梨の実に袋をかける。
手作業で、1つ1つ。地味で根気のいる仕事だった。
完全出来高制で、1袋1.2円。
当時の最高記録は、たしか1日で1,100枚くらい。稼ぎは…1,320円。

冷静に考えると、時給165円の超低賃金労働
大人になって振り返ると、これはなかなかのブラックだ。

でも、あの体験で「お金を稼ぐって、簡単じゃないんだ」と実感できた。
斜面で中腰になって作業をすることも多く、自然と体幹と精神力も鍛えられた気がする。

とはいえ、苦痛ではなかった。
むしろ僕は、黙々と1人で作業するのが好きだったし、イヤホンでお気に入りの音楽を聴きながら作業するのが楽しくて、テンションが上がっていたくらいだ。

夏や秋の収穫期には「落ち梨」がもらえるのも楽しみのひとつだった。
出荷できないキズモノや地面に落ちた梨を、家族の分までまとめてどっさり家に持ってきてくれる。
だから、梨をお店で買った記憶があまりない。毎年20〜30個は自然と家にあった。

そんな袋掛けを、母はいまも手伝っている。
もう60歳は超えているはず…(正確な年齢はあやふやだけど)。
「やりたくないんだけどね〜」なんて言いながらも、毎年ちゃんと手伝っている。

きっと、兄弟想いなんだと思うし、単純に“優しい人”なんだと思った。